4.28奄美諸島「痛恨の日」

奄美出身者の二世として、今日がどういう日なのかについて、書いておきたいと思います。
61年前の1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効し、日本国民の主権の回復と共に、奄美・沖縄諸島や小笠原諸島をアメリカ合衆国の信託統治が開始されました。この日は、奄美では「痛恨の日」、沖縄では「屈辱の日」と呼ばれています。

奄美では、「島ぐるみ」の復帰闘争が闘われ、ハンガーストライキや島民の99.8%を集めた嘆願署名などが行われ、1953年12月25日、復帰が実現しました。小笠原諸島の復帰は1968年6月26日、沖縄諸島の復帰は1972年5月15日です。

こうしたことを忘れて、今日のことを「主権回復の日」として祝うことには賛同できません。本日、沖縄では「『屈辱の日』沖縄大会」が行われます。

奄美「痛恨の日」について、琉球朝日放送作成のドキュメンタリーを見つけました(↓)。ぜひ、観てください。

 <それぞれの4・28 「痛恨の日」奄美の思いは>

 琉球朝日放送 2013年4月26日 18時50分

http://www.qab.co.jp/news/2013042642850.html

<追記 4.29>

奄美でも、主権回復式典に抗議する集会が開催されたそうです。

奄美大島 主権回復式典に抗議(NHK 4月28日 19時6分)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130428/k10014251501000.html

 

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