昨日、渋谷のユーロスペースで、映画「約束 名張ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」を観てきました。獄中から無実を訴えている死刑囚・奥西勝氏・86歳の半世紀を描いた映画です。
映画は、死刑の恐怖の中で、無実を訴え続けている奥西氏とその母・タツノさん、支援者、弁護団の闘いを描いています。奥西勝氏を仲代達也、母・タツノを樹木希林が演じています。事件当時の勝氏は、山本太郎です。名演技です。仲代さんは、「冤罪と確信できなければ、獄中の奥西勝さんを演じませんでした。」と言っています。出演者たちに敬意を表したいと思います。
また、この映画は、東海テレビが撮り続けたテレビドキュメンタリーが基礎になって作られており、その映像も盛り込まれています。この映像に、私は、取材班の執念を感じました。
ぜひ、多くの人に観ていただきたい映画です。
えん罪は、人間が犯す過ちの中でも最悪のものだと思います。私も、狭山冤罪事件再審弁護団、日銀職員ちかん冤罪事件再審弁護団(最新準備中)等に参加し、えん罪事件に取り組んでいます。この映画を観て、改めて、えん罪をなくす闘いの重要性を認識しました。
映画「約束 名張ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」予告編 http://www.yakusoku-nabari.jp/trailer/