本日、ビッグモーター(国・八王子労基署)労災不認定取消訴訟を東京地裁に提訴しました。
また、厚生労働記者会で、原告(被災者の父)・遺族(被災者の母)・弁護団(伊藤克之弁護士、指宿昭一弁護士、安藤輔弁護士)・支援者(NPO法人POSSE)で会見をしました。
事件概要(プレスリリースより)
2020年4月1日、Aさんは4年制大学を経て、新卒で株式会社ビックモーター(当時)に就職し、東京都内の店舗で働き始めました。しかし、同年5月8日に急遽会社から「人格否定を伴う退職強要」を受け退職に追い込まれ、その後同年5月30日に自宅アパートにて自死に至りました。
2023年8月、ビッグモーターの消費者問題、労働問題が社会問題になりました。その過程で「環境整備点検」という、経営陣が店舗や周辺の清掃などが行き届いているかなどを「粗探し」するために訪れ、降格人事、パワハラなどの「吊し上げ」をする日が問題視されました。Aさんが退職強要をされた5月8日は、まさにAさんにとって入社後初めての「環境整備点検」の日でした。
Aの両親は、Aさんの死は会社に原因があると考え労働基準監督署へ労災申請をしました。しかし、2023年2月、労災不支給決定がなされました。その後、審査請求や再審査請求を遺族は行いましたが、ともに棄却されてしまいました。
そのため、この度、国の労災不支給決定を覆すための裁判を提訴するに至りました。近年、精神労災の申請及び認定件数は拡大を続けています。若者が入社後1ヶ月ほどで自死に至るような社会を変えていくために、ぜひ多くの報道機関の皆様に記者会見へご参加いただけたら幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
<報道>
旧ビッグモーターの新入社員が自死 労災不認定の取り消し求め提訴 | 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20250228/k00/00m/040/087000c