国立大学横浜国立大学は、2021(令和3)年2月18日、50代の男性教授に対して懲戒解雇処分を行いました。教授は、雇用契約上の地位確認等を求め、横浜地裁に提訴したが、請求は棄却されました。
教授は、東京高裁に控訴し、控訴審において、裁判所からの和解勧告があり、「(大学が)懲戒解雇処分を取り消し、労働契約の合意解約に変更する。」という内容の和解が成立しました。
一審原告・控訴人代理人は、原和良弁護士(弁護士法人パートナーズ法律事務所)、指宿昭一弁護士(暁法律事務所)、高橋里沙弁護士です。
和解の内容は、2025年2月7日から、大学のホームページでも公開されています。
不当な懲戒解雇を撤回させることが提訴の最大の目的でしたので、それが達成できたという意味で、「勝訴的和解」と評価していいと考えています。
横浜国立大学HP「懲戒処分の変更について」
https://www.ynu.ac.jp/about/information/punishment/pdf/20250207.pdf
横浜国大元教授の懲戒解雇を取り消し 高裁で大学側と和解成立 | カナロコ by 神奈川新聞
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1148412.html
「裁判を支援してくれた学生たちが、よかったねと」 横浜国立大・元教授の「懲戒解雇」取り消しで和解
弁護士ドットコムニュース 田中圭太郎
https://www.bengo4.com/c_5/n_18476/
【提訴日】 2021年3月12日
【事件番号】 令和3年(ワ)第909号 (横浜地裁合議B係)
【一審判決日】 2024年2月8日(請求棄却判決)*労働判例1315号47頁掲載
【控訴日】 2024年2月20日
【和解成立日】 2025年2月4日
【控訴審事件番号】令和6年(ネ)1328号 雇用契約上の地位確認等請求控訴事件
【控訴審担当部】横浜地裁第7民事部合議B係