拝啓 過去の僕へ

 TBSラジオの「全国子供電話相談室リアル」という番組があります。DJの山本シュウさんが子どもたちから電話でリアルな悩みを聞いて答えるのですが、本当に子どもの目線で、しっかりと悩みを受け止めて一緒に考えるので、私はこの番組のファンです。昨日は、シュウさんが、子どもの自殺の問題について真剣に受け止めるコメントを述べた後に、アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をかけてくれました。前からいい曲だと思っていたけど、じっくり聴いたのは初めてでした。15歳の僕に宛てて手紙を出すという詞なんですね。私も、過去の自分に手紙を出したくなりました。
 手紙を出すとしたら、まず、大学時代の自分に書きたいと思います。管理大学といわれた筑波大学で、ただ、がむしゃらに大学当局と闘っていました。不安や悩みもありましたが、自分にとっては原点になった時期でした。悔いのない時期だと思っているのですが、それでも手紙を出したくなるということは、もう、忘れてしまった悔いや悩みがあったのだと思います。
 あとは、司法試験受験生の最後の方の時期ですね。何度落ちても、受かるまでやるつもりだったのですが、15回目の不合格の発表を見たときは、膝の力が抜けてしまいました。その少し前の時期でしょうか。些細なことで腹が立って、それが何ともやりきれず、大声で叫びたいような気持ちになったことがあります。あのときの自分にも、頑張れ、もう少しだ、そして、本当の苦労はこれからだ、と声をかけたいです。
 基本的には、脳天気に生きてきた私にも、辛いことはありました。でも、そういう時には、必ず誰かが助けてくれました。困っているときに、未来の自分に代わって声をかけることができる弁護士、もしくは、活動家になれたらと思います。
 
アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」
http://www.youtube.com/watch?v=pFJ8EFzywjw&gl=JP&hl=ja
 
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