一昨日から昨日にかけて、水上温泉で行われた部落解放東日本研究集会で、狭山再審事件弁護団として、狭山事件について報告をしてきました。映画「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」の金聖雄監督と一緒でした(もちろん、石川一雄・早智子夫妻も夫妻も一緒)。金監督の話は、とても面白くて、人間味があり、この監督だからこそ、あの映画が創れたんだなと思いました。もう一度、映画「SAYAMA」を観たくなりました。
この映画を観て、私が、最も印象に残っているのは、石川夫妻の食事の場面です。掛け合い漫才のような夫婦の会話の中に、冤罪という問題からどうしても離れられない二人の日常生活が浮かび上がります。無罪を勝ち取ったら、自分たちだけで、ケニアに行きたいという石川さんの話が心に残りました。
まだ、観ていない方は、ぜひ、ご覧ください。ポレポレ東中野で今月中旬までやっています。今日の15時からは、水道橋の在日韓国YMCAスペースYでもやっています(ツキイチ劇場)。
この映画は、狭山再審支援運動の宣伝映画ではありません。殺人犯のレッテルを背負わされ、無罪を訴える石川さんとその家族の物語です。狭山事件や冤罪事件について何も知らない方に、ぜひ、観ていただきたい映画です。