労働者の権利を守るために闘う「ダンダリン 労働基準監督官」

2013-11-16

 労働者の権利擁護のために闘う労働基準監督官を描いたテレビドラマ「ダンダリン 労働基準監督官」(日本テレビ水曜ドラマ。毎週水曜日22時~23時)は、とても良いドラマだ。特に、前回(第7回・11月13日放送)は考えさせられた。
 監督官・南三条(松坂桃李)が、通勤途中に転落死した労働者の死因が勤務中に頭を打ったことにあるのではないかと考え、所長の反対を押し切り、遺族を説得して行政解剖をしたところ、勤務中の事故と転落死の因果関係がないことが分かった。元々、南三条は、上司の意向を無視して仕事を進めるようなタイプではなかったが、監督官・段田凜(竹内結子)の影響を受けてこのような動きをしたようである。

 遺族に行政解剖の結果の報告をした帰路、落ち込んでいる南三条に対して、凜が気持ちを切り替えて、「今日の定期監督のことなんですけど。」と切り出したことに対して、南三条は反発し、「段田さんはすごい。」「労働基準監督官の仕事を極めようとしたら、段田さんのようにならないといけないんですよね。」「無理です。嫌です。」「あなたが転勤してきてから、何もかもむちゃくちゃだよ。かき乱された。」と言う。これに対して、凜は、「今の言葉、自分で言っていて恥ずかしくないですか。」「南三条さんは、南三条さんの信念で行動しているんだと思っていました。」「そんなふらふらした気持ちでご遺族に行政解剖を薦めていたとは思いませんでした。」と述べる。

 また、行政解剖が空振りだったことについて叱責する所長に対して、凜は「全く申し訳なく、はありません。」、「傷つく人はいるかもしれません。それでも私は違反の可能性がある限り、真実を明らかにするためなら、私は動きます。労働者が安全に働けるように企業を監督するのが私たちの仕事ですよね。」と啖呵を切って、死亡した労働者の職場へ監督指導に出かける。

 南三条がショックを受けて落ち込む気持ちも理解できる。労働者のために仕事をしても結果が出ないこともあり、そういうときに、自分のやり方が正しかったかどうか考え込んでしまうのは、私自身にも経験があることだ。しかし、自分の行動を凜の影響のせいにして、悩みをぶつけるのは間違っている。凜が、南三条に対して切り返したことは正しい。労働者の権利を守るために、信念を持って闘う凜の姿勢には学ばされる。私が、凜の立場だったら、南三条や所長に対して、同じことが言えるかどうか、考えさせられた。

 「今の言葉、自分で言っていて恥ずかしくないですか。」「それでも私は違反の可能性がある限り、真実を明らかにするためなら、私は動きます。」というセリフにはしびれた。

 来週(第8回・11月20日)は、ブラック企業との闘いがテーマのようだ。見逃せない。

日テレ「ダンダリン 労働基準監督官」2013年10月期水曜ドラマ公式サイト

 
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