シェーン(語学学校講師雇い止め)事件で逆転勝訴判決

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 英会話学校シェーンの労働組合(全国一般東京ゼネラルユニオン・シェーン労働組合)委員長が雇い止めになった事件で、東京地裁で敗訴していましたが、東京高裁で逆転勝訴しました。
 使用者が、法定以上の有給休暇を与え(一律、年20日)、そのうち15日を計画年休として、自由に取得できる有給休暇が5日しかなかったのですが、計画年休のための労使協定がなかったという事案で、東京高裁は、法定の有給休暇を超えた部分は労使協定がなくても使用者は計画年休の指定ができるが、使用者が法定の有給休暇の部分と法定を超えた部分を区別しないで計画年休として指定しているので、どの日が法定を超えた有給休暇に関する指定であると特定することができず、この指定は全体として無効になると判断しています。
 一審は、法定を超えた有給休暇についての計画年休の指定は有効であるから、この部分は、原告が無断欠勤をしたことになり、雇い止めには理由があるとしていましたが、控訴審は、原告に無断欠勤はなく、雇い止めは理由がないと判断しました。
 本件の担当は、加藤桂子弁護士と私・指宿です。  

英会話スクール講師が逆転勝訴 会社の有給指定に反対、雇い止めは無効
10/9(水) 18:52配信 弁護士ドットコムニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191009-00010214-bengocom-soci&fbclid=IwAR37-VuQinaGtyo-qSCYEOKlJU201U1pzLr_9N8d-mRfcVGNXBCSV9PglDQ
代理人の指宿昭一弁護士は「全く当たり前だが、正しい判断をしている」と評価。同じく代理人の加藤桂子弁護士は「労働委員会での審議中に、会社の言い分が正しいことを前提に雇い止めをした。制度に乗っ取って話し合いをしていたのに、あまりに労働者を軽視する態度だった」と話した。

英会話講師雇い止め、無効判決
2019年10月10日05時00分 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/DA3S14212806.html

「雇い止め」講師が逆転勝訴 英会話教室、東京高裁
共同通信 2019/10/9 20:54 (JST)
https://this.kiji.is/554633264687187041?c=92619697908483575&fbclid=IwAR0AF1Kk7jE4WYyBzEmS2mp5Qh0n_dqEayd_JRK6rgYL4VwHgLcuVmNFMcM

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